ワクチン接種後の肩の痛み
皆さんおまわりで,ワクチン接種をしてから肩や首が痛いや,
動かないといった症状の方はおられますか?
その症状,もしかしたら【SIRVA】かもしれません!!
SIRVAとは?
SIRVA(Shoulder Injury Related to Vaccine Administration)
これは,ワクチン接種が関与した肩の関節障害と言われ,ワクチン接種後に起こる肩の炎症です。
症状は,炎症による肩の疼痛,可動域制限(腕が上がらない,髪を結べない,ズボンを履けない)などがあります。
ワクチン接種後,本来であれば発赤,腫脹や痛みが2,3日で軽快していくのですが,
それが,数ヶ月続き痛みが慢性化したものを言います。
アメリカなどでは,インフルエンザワクチンなどが日本とは違い筋肉注射が主であり,以前からSIRVAは多く報告されていましたが,
日本でも新型コロナワクチンは筋肉注射のためこういった症状の方がたくさん出てきています。
SIRVAの原因とは
筋肉注射により,インフルエンザワクチンなどよりも深くに刺す手技のため,
筋肉(三角筋)の少し奥にある三角筋下滑液包(関節の側にあり,肩のスムーズな動きを助けてくれる袋)
へのワクチン誤注入が原因と考えられています。
SIRVAに対しての治療法
消炎鎮痛剤,ステロイド剤,新生血管に対してのカテーテル手術
その他の可能性,
もちろん,全て肩が痛い,上がらない場合が上記の【SIRVA】というわけでありません。
あくまでも1つの可能性で近年増加傾向にあるかつ一般的に知られていないため,第1に取り上げました。
他の可能性として,
1,筋肉の緊張
2,五十肩
この2つが挙げられます。
1,筋肉の緊張
注射器により,物理的に筋肉を傷をつける為,炎症が起こります。
その為,肩まわり(首も含め)筋肉が硬くなってしまいます。
肩は基本的に筋肉で吊っていて常に重力下にあり,安静にもしにくく一度痛めると治りにくい部位でもあります。
その上,免疫力の下がっている方は,自然治癒力も遅くなり痛みが長引きます。
治療として,肩周りの緊張をとってあげること,自然治癒力を上げてあげる事が重要になります。
2,五十肩
五十肩は女性の40〜60代に多いと言われていて,痛みも【SIRVA】と同じく何ヶ月と続きます。
発症率ですが,全人口の2〜5%と決して少ないものではなく,誰にでもなる疾患となっています。
その為,ワクチン接種後の痛みが続いてる最中に五十肩を発症するケースも
往々にして起こり得るということです。
この場合は,痛み止めや手術の必要もなく早期に五十肩に対しての治療を行なっていくことが必要です。
まとめ,
肩の痛みが引かないからといって全てがSIRVAではありません。
ワクチン接種後でも痛み止めや,手術の必要もなく肩の痛みは十分改善可能な場合もあります。
重要なのはそれぞれ,病態にあった治療が必要です。
どの病気にも言えますが,長引けば長引くほど治りにくくなります。
病院では,痛み止めで終わってしまいそれではなかなか治らないとお困りの方は,
一度お近くの整骨院や整体院または,当院のLINEで無料相談も受付いますのでご連絡ください。