水分不足による腰痛
今回の記事はいつもの筋肉ではなく体の60%〜70%を構成する水に焦点を当てて
書いていますので,腰痛だけでなく慢性的にどこか痛みを抱えておられる方は
一度お読みください!
【水】は一般的に「無味・無臭・無色透明」と特筆すべき特徴がない様に思いますが
体にとっては食事をするよりも必要なものです!!
水分不足が体に及ぼす影響
原因
1,水分の摂取不足
体内に摂取された水分は老廃物と共に汗や尿として体外に排泄される為,
水分を適時補う必要がります。
それを十分な水分を取れない状況であったり,喉の渇きを自覚しない状態が続くと
水分の補給が間に合わなくなり水分が減少していきます。
2,水分の過剰排泄
汗や尿として適度に排泄されますが,スポーツをしたり外気温の高いところで長時間いる事で
異常なスピードで汗として体外に排泄される事で水分摂取が追いつかなくなります。
症状
上述のしましたが水は全体重の約70%を占めています。
そのうちの2%の水分を失われだけ喉の渇きと体に痛みが出てきます。
さらに失うと食欲不振や倦怠感,
5%を超えると頭痛や吐き気に襲われ12%を失うと死に至ります。
消化器などの病気によって出血等を伴う水分不足では,
体内の電解質も失い血液も減少する為,血圧が下がり
脈が早くなり,手足が末端が冷たくもなってきます。
それに対して,水分の摂取不足や発汗によって起こるものは,
血液量は維持される為,血圧や脈に異常はなく手足が冷たくなることもありません。
水分不足の証拠 -反射-
水分を失うことで様々な症状が出てきます。
治療しても良くならないというかた,もしかしたら水分不足が原因の可能性があります。
それを確かめる為の反射という現象をご紹介します。
水を飲むと体がすぐに変化する?
当院が治療で水をお飲みいただく場合があり,
たったこれだけで,筋力がすぐにUPする事があるんです!
それがなぜか?をお話しします。
反射
多くの方の考えは,
①水分補給→②水分を体が吸収→③体が変化
このの流れが皆様が考る現象だと思います。
ですが,実際体は水を吸収するまでに20分〜30分かかると言われています。
では,体がすぐに変化する過程はと言いますと,
①水分補給→③体が変化
②の水分吸収の過程がない為,すぐに変化が起こります。
不思議には思いますが,エネルギーや気など摩訶不思議なことではありません。
これは,医学的にも証明されている「反射」という反応になります。
この反射,
日常生活でも多くの方が経験されていることに例に挙げると
梅干しなど酸っぱいものを見たり・想像したりすると唾液が出てきませんか?
これも反射の一種なんです。
あくまでもこれは反射なので,体に水が吸収されてしまうと
筋力がUPするなどの体の変化はなくなります。
ですが,この反射が重要で出る人は体に水が足りていない証拠になります!
水分の取り方
1日1,5ℓ〜2ℓの水分を取るようにして下さい。
一気にとってしますとしんどいですし結局,
尿として排出される為コップ一杯ずつ取る事をおすすめしています。
コップ一杯250mlなので,6〜8杯分です。
朝昼晩の食事ごとに1杯,朝起きた時,お風呂に入る前,寝る前など
行動を起こす前に摂取するとその後に失われる分を補給できますし,飲みやすいです。
まとめ,
水分は体に慢性的な痛みや様々な症状の原因になります。
単純に水分の足りない場合は,外からは変化が分かりにくい為見逃されがちで,
その結果,慢性的な痛みに発展する事が多くあります。
普段治療している中での患者様のお話を聞くと筋肉,姿勢や内臓など
そういったところは気にされていても水分不足が痛みの原因になると
思っている方はほとんどおられません。
ぜひ,意識して水分を取るようにしましょう。