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  • 2024/03/31
    その他

    【痛み止め 成分】痛み止めの成分解説②

    東淀川区淡路で唯一の自然派施術を心がける

    慢性腰痛専門 整体院 旬 院長の植月です。

     

    私,実は【医薬品登録販売者】という資格を持っており,

    この資格はどんなものかというと一般用医薬品(かぜ薬や鎮痛剤など)の販売ができる

    医薬品販売の専門資格で第二類・第三類医薬品の販売が可能なります。


    ドラッグストアなどで売られている

    市販の医薬品についてはスペシャリストです。

     

    今回は,患者様からも質問が多い【痛み止めの薬】について

    どれを選べば良いかわからない方に向けてその成分をご説明していきます。

     

    前回は痛み止めの成分【NSAIDs以外】についてお話ししました。

    今回は,【NSAIDs】についてです。


    効果は高いですが,注意点も多くしっかり確認してから使用するようにしてください。

     

    ―目次―

    1.    NSAIDsについて

    ・アスピリン(アセチルサリチル酸)

    ・エテンザミド

    ・イブプロフェン

    ・ロキソプロフェン

    2.    その他

    ・無水カフェイン

    ・アリルイソピルアセチル尿素

    3.    OTC医薬品

    4.    まとめ

     

    1.    NSAIDsについて

    ・アスピリン(アセチルサリチル酸)

    ・エテンザミド

    ・イブプロフェン

    ・ロキソプロフェン

     

    これらがNSAIDsとして有名ですが,

    NSAIDsは簡単にいうと,痛み止めの効力としては高いけど

    胃など他のところにも負担がかかりやすい薬です。

     

    作用としては,前回のアセトアミノフェンと違って

    痛みの成分そのものを抑える効果があるので作用・使い方をしっかり理解しておくことが重要です。

     

    アスピリン(アセチルサリチル酸)

    「バファリンA」「ノーシン」「ケロリン」などの主成分になっています。

     

    前回の記事でも書きましたが,

    大切なことなのでもう一度書きますがアスピリンは名前に『ピリン』が入っていますが,

    正式名称は【アセチルサリチル酸】で『ピリン系』ではありませんのでアレルギーのある方でも服用が可です。

     

    アスピリンは単独では飲んでから体内で濃度が高くなる(効果を発揮)まで

    2時間ほど掛かるので少し時間を要します。

     

    エテンザミド

    バファリンなどの痛み止めに使われるアスピリンなどに比べるとあまりメジャーではありませんが,

    「ノーシン」・「ナロンエース」・「セデス」に良く使われている成分です。

     

    作用はアスピリンとほぼ同じですが,

    神経を伝わる際の痛みを抑える効果が強く,胃腸への負担が少ないとも言われています。

     

    しかし,ライ症候群と呼ばれる小児の急性脳症が起こることが示唆されている為,

    水痘やインフルエンザにかかっている15歳未満の小児に使用する場合は医師に相談してください。

     

    イブプロフェン

    こちらは聞いたこともある方も多いと思いますが,

    EVE(イブ)シリーズ」の名前にもなっている有名な成分で

    市販されている痛み止めの半数近くはこのイブプロフェンが含まれています。

     

    鎮痛効果が強いので,

    市販薬で「プレミアム」・「DX」・「EX」など高そうな名前のものには大体含まれています。

     

    バファリンのホームページにも書いてありましたが,

    イブプロフェンは痛みの元に効きます。

    痛みの成分をブロックして,痛みの元もブロックします。


    痛みの種類にもよりますが,ドラッグストアでいつでも買える薬の中では

    最も効果の高い成分です。

     

    後でご説明しますが,

    薬には注意が必要な度合いによって分けられている種類が存在し

    ドラッグストアでいつでも買えるというのは第2類医薬品までです。

     

    ロキソプロフェン

    このロキソプロフェンが含まれる「ロキソニン」は痛み止めの中でも注意が必要な第1類医薬品になります。

     

    このロキソニンはNSAIDsの中でも効果を発揮するまでに30分ぐらいと早く鎮痛効果も高いです。

    病院でも手術後の痛み止めとして使われています。

     

    デメリットとして,

    胃や腎臓への負担が強く継続して飲み続けると胃痛を引き起こしたり腎不全に陥ることがあります。

     

    市販の NSAIDs全般に言えることですが,

    喘息発作を誘発することもあるので注意してください。

     

    これは,COXの働きを阻害することによりアラキドン酸がロイコトリエンという

    喘息を誘発する物質に変換されてしまうことによります。

     

    その他

    このその他に分類されるものは,

    前回からご紹介している痛み止めの成分の効果を助ける働きがあります。

    無水カフェイン

    カフェインは市販の痛み止めにはほぼ間違いなく含まれています。

    ただ,カフェインの取り過ぎには注意してください。

    健康な成人で1日400mgまでにするように言われており,

    コーヒー1杯で80〜160mgはいっており,痛み止めにも同量程度が含まれていますので,

    総量でオーバーしてしまう可能性があるので注意が必要です。

    アリルイソピルアセチル尿素

    ブロモバレリル尿素ともに選ぶ上で重要なことがあります。

    それは,「眠気を誘発」させてしまうことです。

     

    風邪薬に含まれている抗ヒスタミン薬よりは眠くなる効果は薄いですが

    選ぶ時には服用する状況を確認して選んでください。

    OTC医薬品

    Over The Counterの略で対面して薬を販売することを意味します。

    ドラッグストアにて自分で選んで買える「要指導医薬品」と「一般医薬品」を指します。

     

    医薬品の販売は薬機法により定められており,

    医師の処方なく自ら選んで使用できる為,より安全・安心・適切に使用できるよう服用した際の注意度に伴い下記のように分類されています。


     

    ドラッグストアでの薬選びはわからない際は

    薬の専門家である薬剤師・登録販売者になんでも聞くことをお勧めします!

    まとめ

    NSAIDsは効果が高いが胃や他内臓にも影響を与える

    ・アスピリン:基本的なNSAIDs

    ・エテンザミド:アスピリンとほぼ同じで歯の痛みなどによく使われている

    ・イブプリフェン:鎮痛効果が高い

    ・ロキソプロフェン:最も鎮痛効果が高いが胃腎障害に注意

    その他:鎮痛補助成分

    ・無水カフェイン

    ・アリルイソピルアセチル尿素:眠くなりやすい

    ・ブロモバレリル尿素:眠くなりやすい

     

    2回にわたって痛み止めの成分解説をしてきました。

    この記事だけで全ての効果や注意点をご紹介・解説したわけではなく

    選ぶ際の助けとなるポイントを重点に解説させていただきました。

     

    全て覚える必要はなく,

    簡単な辞書代わりにご活用していただけると幸いです。

     

    整体院旬 院長 植月達也

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