五十肩(肩関節周囲炎)とは
50歳代を中心として40歳〜60歳代に多く
40歳代に起これば四十肩,50歳代に起これば五十肩と一般的に言われています。
年間で2~3%ほどの人が発症し40歳代未満で肩が痛い時
別の病気を考えるというぐらいに40歳というのは1つの境目になります。
主な症状として片側の肩から腕にかけての痛みと運動障害です。
特に夜間痛と呼ばれる寝ている時に疼く様な痛みもあり
日常生活に支障が出るほどの強い痛みが出現することもあります。
五十肩の原因
五十肩には明らかな原因ははっきりとわかっていません。
筋肉や関節などが硬くなったり,運動不足や冷えにより
血液の循環が悪化することで発症するとも考えられています。
当院での経験上では、下記の症状から発症するケースが多いです。
・転倒時に肩や肘ぶつけた時の外傷性
・肩こりから移行
・閉経後のホルモンバランスの変化
痛みの起こる場所
上腕骨と肩甲骨から構成されるものを「肩関節」と呼び,
五十肩の正式名称は「肩関節周囲炎」と呼ばれこの肩関節の周りで炎症が起きることを言います。
烏口突起の周りは腱板疎部と呼ばれ,この近くで軽微な損傷が起きます。
通常20~30歳代であれば,2週間ほどで修復されます。
しかし年齢を重ねるごとに修復が過剰に行われ損傷した部分を治そうとする際に
血管が拡張し収拾がつかなくなります。
損傷後1~3週間後には肩関節の周りの袋(関節包)にまで炎症が広がります。
痛みの波及
五十肩は進行すると他のところにも痛みが波及します。
代表的なところは上腕骨と呼ばれる二の腕の骨の表面です。
肩が動かない事から首周りにも負担がかかり,僧帽筋の緊張が強くなり
肩こりがより痛くなるという方もいます。
痛みの特徴
・片方の肩のみが痛い
・髪を結ぶ,頭を洗うことができない又は痛みが出る
・エプロンや帯を後ろで結ぶことができない又は痛みが出る
・夜,眠ることに支障が出るほどの痛み
五十肩は肩関節に痛みが出る為,バンザイのような腕を挙げる動作や
腕を後ろに回す動作で激烈な痛みが発生し日常生活が非常に不便に感じます。
間違えられやすい腱板損傷
よく五十肩と比べられるのが「腱板損傷」です。
肩を挙げることはできるが挙げている途中(90度)ぐらいで痛みが出る
ペインフルアークサインという検査があります。
挙げていく際に棘上筋が肩関節に挟み込まれることで痛みが発生します。
なので,腱板損傷と五十肩とでは痛みの出る場所が少し違います。
まとめ
五十肩は軽症であれば半年,
重症の場合は2~3年治癒するのにかかると言われています。
3年経過しても3〜4割の方は痛みが残っているという報告もあります。
放っておいても痛みがなくなる場合もありますが
肩の可動域が元の戻らないケースがほとんどです。
そうならない為にも早期に適切な治療を受けることが大切です。
五十肩でお悩みのあなたはまずは当院にご相談ください。
親身になってあなたの痛みの改善のために全力を注ぎます。
一緒に五十肩改善のためにがんばりましょう。