さまざまな病を引き起こす筋筋膜性疼痛
東淀川区淡路で唯一の自然派施術を心がける
慢性腰痛専門 整体院 旬 院長の植月です。
前回お話した坐骨神経痛と非常に間違われやすい原因
【筋筋膜性疼痛】についてです。
・慢性腰痛
・頭痛
・神経痛
・肩こり
などの筋筋膜性疼痛が起こす痛みは
全身さまざまなところに及ぶことがわかっています
しかし、病院や整骨院での治療に用いられるケースは少ないです。
そんな筋筋膜性疼痛とは何かお伝えしていきます。
筋筋膜性疼痛とは
全身に張り巡らされている筋肉を包む筋膜が原因で
様々な痛みを引き起こすものです。
筋膜はもともと非常に滑りがよくできていますが
硬くなったり炎症などが起こることで引っかかり摩擦がお起こることで生じます。
筋筋膜性疼痛の特徴
・筋肉内に索状物を触れる
・索状物をはじくと痙攣反射が起こる
・索状物内に発痛点がある
・発痛点を刺激した時に放散痛が起こる
索状物は繊維状で触るとぐりぐりとした感覚を感じることもあります。
少し古いデータでになりますが、
痛みを専門としている医療機関の85~93%
kaergaard A,Occp Environ Med.2000
整形外科に来院した腰痛患者さんの約20%
山口県腰痛study.2016
これらからわかるように
慢性痛患者さんのかなりの部分がこの筋筋膜性疼痛を持っている、
あるいは筋筋膜性疼痛こそが痛みの主原因になっていたということがあります。
臨床所見
特徴で上げた
「筋肉内の索状物」「痙攣反射」「発痛点」「放散痛」以外の症状では以下のようなものがあります。
・関節可動域の低下
筋膜が硬くあることで周りの関節にまで影響を与えます。
・筋力の低下
筋肉の周りの筋膜が硬くなることで若干ではありますが本来の出力を出せず筋力低下も起こります。
・神経症状
筋膜は全身を包んでおり関節・筋肉を硬くすることで神経症状(痺れ・痛み)などを生じさせる。
特に起こり得るのが大きな筋が太い神経にダメージを与えることです。
・梨状筋症候群
・外側大腿皮神経痛
・後頭神経痛
など
病院で言われる【坐骨神経痛】や【頭痛】といった症状です。
・各種検査(血液・筋電図):異常なし
筋筋膜性疼痛の痛み
痛み方は人それぞれあり一概に言えません。
押されるような/鈍い痛み/ズキズキする/焼けるような/重い/鋭い
などさまざまな表現があります。
強さも弱い人から激痛に感じる人さまざまです。
・悪化する原因
緊張/感情の乱れ/運動
・軽減する原因
温める/リラックス/軽い運動
例えば、
陣痛は子宮という筋肉の塊が強い収縮を起こすことで陣痛の激しい痛みが生じます。
筋肉は大きさに関係なく、過度の収縮や痙攣が起こることで激しい痛みに繋がります。
筋筋膜性疼痛が起こす痛み
筋・筋膜の障害はさまざまな症状を引き起こす原因になります。
特に主要原因となっているのが
・慢性腰痛
・頭痛
・神経痛
・顎関節症
・肩こり
・線維筋痛症
etc...
もちろん、中枢性の疾患(脳)が過剰に反応してでている痛みの可能性もあります。
病院で原因が不明と言われるものや注射・薬など整形外科で治療を行っても改善しないものは
この筋・筋膜が原因になっています。
擬態
この筋筋膜性疼痛の厄介な部分はさまざまな病気に擬態することです。
1.腹部の筋肉→お腹にある臓器(肝臓・胆嚢・腸)などの病気
2.胸部の筋肉→心臓の病気
3.腰部の筋肉→腎臓・脊柱管狭窄症・ヘルニアなどの病気
3️⃣の腰部がよく耳にすると思います。
脊柱管狭窄症やヘルニアで腰痛がでている痺れがあると言うことで手術をしたけれど
痛み・痺れともに変わらないという症状です。
問題点
・病院での検査(レントゲン・MRIなど)だけでは発見しづらい
・医療者・患者さん双方の筋・筋膜に対する認識の低さ
これが不必要な検査・誤った診断・治療につながります。
まとめ
筋・筋膜性疼痛ははさまざま症状の原因となりえますが、
特徴として複数あるものの原因として発見しにくいものです。
慢性痛の場合
病院での治療は診断名が違っていても治療方針・方法はほとんど変わらず
薬で様子を見て痛みが強く慣れば注射をするといった一時的に痛みを抑え込むといった方法です。
病院で検査をすることは他に重大な病気が隠れていないか見分けるために大切です。
ですが薬や注射だけで良くならないけどずっと続けている方や
今の治療に疑問を持っている方はぜひ一度ご相談ください。
凝り固まった考えを見直し、
治療方針・方法を常にアップデートし続けています。
ずっと病院・整骨院へ通い続けるのではなく
短期間でしっかり治して痛み・通院からの卒業ができるようサポート致します。