脊柱管狭窄症は背骨の慣れの果て
東淀川区淡路で唯一の自然派施術を心がける
慢性腰痛専門 整体院 旬 院長の植月です。
前回までの記事で特徴や悪化させる行為や対策など取り上げた
【脊柱管狭窄症】今回はその原因についてご説明したいとお思います。
脊柱管狭窄症の原因
脊柱管狭窄症は背骨の中にできる管が狭くなり、
神経を圧迫することで様々な症状が出てくる病気のことを言います。
骨の変形
背骨と背骨の間に骨への衝撃を和らげるクッションのようなものが存在します。
それが【椎間板】です。
この椎間板のクッション性がなくなってくることで、
歩いたり走ったりさまざまな動きする際の衝撃が骨や靭帯で受け止めることになります。
骨は、負担がかかると骨棘を形成したり潰れてきたりと変形につながります。
靭帯も同じで負担が継続してかかることで肥厚と言って分厚くこちらも形を変えます。
こういった変形を伴いながら少しずつ脊柱管内が狭まっていき神経を圧迫するようになります。
つまり
脊柱管狭窄症というのは背骨の成れの果てと言えます。
MRIなど検査をして脊柱管狭窄症だと言われた方は、それだけ背骨が脆く老化している可能性があります。
手術
少し話は脱線しますが、脊柱管狭窄症の手術というのは
変形した骨を切り取ったり肥厚した靭帯を削り取ったりします。
継ぎはぎのような手術でまた同じように負担をかけ続ければ戻ることも多く
関係のない神経にまで傷をつけてしまう大きなリスクを背負っています。
変形性膝関節症や変形性股関節症を手術した場合は
人工関節と言って関節そのものを取り替えることができるので
治療後の経過が良い事が多いです。
脊柱管狭窄症ではそれが出来ないため少し削って症状の変化を見る。
変化がなかった場合やまた同じように変形が進んだ場合が再度手術となるため
2度3度と腰の手術を受ける方も出てくるのです。
なぜそこまで悪くなってしまったのか
若い頃から強度の高い運動や激しいスポーツをしてきたという方は物理的に腰への負担多くなっていて、
椎間板や脊柱が変形しやすくどんどん狭窄を起こしていくことになります。
それほど激しい運動はしてきていないけどなってしまうという方もおられます。
それがもう一つの理由【姿勢】です。
姿勢
背骨は、真っ直ぐではなくS字のように胸部では後弯、腰部では前弯と言って
丸みのわるカーブを作っています。
このカーブは頭の重みや運動の衝撃を吸収して二足歩行でありながら
うまく重心移動を行いスムーズに歩けるようにしています。
このS字カーブが崩れてくることは非常に身体にとっては不都合であり問題が起きます。
座っている時
座っている時というのは、ビシッと背筋を伸ばして座れるといいのですが
脊柱管狭窄症の方の場合は非常に猫背になっています。
この姿勢は背筋群を使わない楽な姿勢です。
筋肉を使わないのでその負担は全て骨や関節にかかってきて、
胸部のところの丸みが強くなったまま固まってしまいます。
そのままの姿勢ではバランスが悪いので代償として腰をより前へそらします。
これが【反り腰】の一要因です。
正常の絵と比べて胸と腰のカーブがより強調されています。
このように腰を反っているという方はなんとなく自覚があると思います。
カーブの進行
ただ、この先進行するとどうなるのか?
胸も腰もよりカーブが強くあるかというとそうではありません。
胸部のカーブはどんどん強くなりますが、
今までは腰で代償できていたものがその柔軟性がなくなってきて反ることができなくなります。
バランスを取る為に膝と股関節を曲げて動くため、
膝や股関節などに痛みや脊柱管が狭窄されることでの症状も進行していきます。
病院に勤めていた際にMRIやレントゲンを見せていただいていましたが、
腰が反った状態と反りが全くない真っ直ぐな状態で狭窄している方がいました。
この差はなんなのか?
年齢と進行の度合いです。
進行は年齢にある程度比例していきますが、その進行を早める要因に
日々の生活での姿勢や悪い身体の使い方で腰への負担が大きくなると進行も早まります。
まとめ
脊柱管狭窄症は腰部にあらゆる負担をかけすぎた結果
骨や靭帯が骨や靭帯が変形・肥厚することで脊柱管を狭窄し症状が出てきます。
正常に背骨のS字カーブが保たれていれば十分に衝撃を吸収し
骨への負担は大きく軽減できますが、S字カーブの消失と加齢により
椎間板の機能が弱くなると衝撃を受け止めることができず骨や靭帯に影響が出ます。
そのカーブを保つ為や、筋肉を正常に働かせるために
それぞれ必要な部分に対してセルフケアで予防をすることが大切です。
ただしセルフケアにも限界があります。
その中でも痛みや痺れ続いている期間が長い方は、
しっかりとした治療を受けることをお勧めします!
脊柱管狭窄症以外にも、痛みや痺れ本気で改善をしたいという方は
ご来院または【無料相談】も行っておりますのでご連絡ください。
整体院-旬- 院長 植月