東淀川区淡路で唯一の自然派施術を心がける
慢性腰痛専門 整体院 旬 院長の植月です。
東洋医学における正式名称は「経穴」(※以下ツボ)と呼ばれ、
一般的には「ツボ」としての名称の方が広く知られています。
WHOにより361個のツボがある事が確定しました。
もしてもう一つ聞くものとして、
「経絡」というものも存在します。
これは、ツボを駅としたら経絡は線路のの役割をツボを繋いでくれます。
この経絡には内蔵の名前がそれぞれついており、
これらにアプローチする事で内臓への効果も期待できます。
1.鍼灸の効果は大きく分けて2つ
・局所に直接
・反射を使う
ざっくりとしすぎているので詳しく説明していきます。
局所のに直接
これは,局所に鍼を刺し組織損傷を起こします。
そして炎症メディエーターが発現し様々な反応が現れます。
・血管拡張
・血管透過性の亢進
・マクロファージの活性化
反射を使う
今回の解説ではこちらの方が大事になります。
この反射を使っていく場合は末梢神経への刺激が重要になってきます。
その理由として,
反射は基本的に神経を神経上や神経を介して起こるからです。
この神経をいかに興奮させるかにかかっています。
求心性神経が興奮することで起こることは概ね以下のものです。
・軸索反射
・脊髄反射
・上脊髄反射
・脳からの下行性の指令
それぞれがの説明は割愛しますが,
簡単にまとめるとさまざまな反射が起こり全身に影響を与えます。
それも無意識に起こります。
これらを反応させる為にも神経に鍼を打つということは非常に効果的です。
なので,下記でご説明するツボが神経上にある理由です。
2.ツボには構造的な特徴はない
約半世紀ほど前の研究者でボンハンという方がツボには共通する構造、通称「ボンハン管」があると発見しました。
当時は大発見だと言われていましたが、より技術の発展によりこの構造は否定されました。
現在では【ツボに構造的特徴はない】とされています。
数十年後には何が新しい発見があるかもしれませんが、、、
しかし、全く共通する点が無いとも言い切れず
いくつかには当てはまる様な共通点も存在し,面白い仮説もあったので
それらについてお伝えしていきます。
神経・血管走行
経絡には下記の12種類があります。
その中でも神経や血管の流れに沿った経絡というものがあります。
・太陰肺経/橈骨動脈・橈骨神経
・厥陰心包経/正中神経
・少陰心経/尺骨動脈・尺骨神経
・太陽膀胱経/坐骨神経・脛骨神経
・陽明胃経/深腓骨神経・前脛骨神経
・少陽胆経/浅腓骨神経
これらは相関性があり経絡に刺激を与えると神経や血管にも影響を与えます。
さまざまな経絡・神経があるので全身の内臓に至るまでアプローチが可能ということです。
トリガーポイント
トリガーポイントとは
ポリモーダル受容器の(痛みを感じるセンサー)の感作です。
感作というのは痛みを感じやすい状態であるということです。
生理学的には,
筋膜に疼痛誘発物質のブラジキニンやセロトニンが多く存在してる状態です。
トリガーポイントとの特徴は索状硬結です。
触ると硬いなにかに触れているような感覚になります。
そしてトリガーポイントが体のどこにできやすいのかを調べる際に
参考にしたのが経絡やツボになります。
このツボとトリガーポイントとの一致率ですが,
文献によっても多少違ってはきますが,大体70%ほどです。
なのでトリガーポイントとツボというのは非常に関係があり
切り離せない関係にあると言えます。
モーターポイント
これは,神経と筋肉の接合部になります
ここにもツボとの関係があります。
このモーターポイントは名前の通り
電気刺激で筋肉が最も収縮しやすい部位のことです。
ある論文では,
足に数百の電気刺激を流しその中で最も弱い電気刺激はどこかという実験があり,
結果は,そのほとんとがツボの位置に存在したという実験がありました。
なのでモーターポイントを探して治療をする際には
ツボの位置が目安になります。
ご自身で低周波の機械などをお持ちの方は
より効果を高める為にツボの位置も把握してから患部に電気を当てるとより効果的かもしれません。
3.まとめ
ツボに構造的な特徴はなく,同一の共通点もありません。
良く勘違いされてる先生もいらっしゃいますが,
ツボ=トリガーポイント
ツボ=モーターポイント
ではありません!
あくまで1つの概念であり
ツボ1つ1つにそれぞれの意味合いがあります。
そこでわかりやすく大きく分けると今回ご説明した分類に分けれると言えます。
・神経・血管走行
・トリガーポイント
・モーターポイント
鍼灸師でもない限りここまで理解する必要もありませんが,
ツボってなんですか?と質問を受けることも多いですし
治療を受ける側,患者様側もわからないまま受けるよりも
ある程度理解した上で受ける方が施術効果も高まりますので今回ご説明しました。
少しずつ鍼灸についても記事も増やしていこうと思っているので
詳しく知りたいことがあればどんどんご質問ください!
お持ちしております。