ビタミンCとブドウ糖の関係
東淀川区淡路で唯一の自然派施術を心がける
慢性腰痛専門 整体院 旬 院長の植月です。
ビタミンCを体内で作れない動物は、
ヒトやサル、モルモットなど一部の霊長類だけです。
犬や猫、やぎなどはほとんどの動物はビタミンCを合成できるが、
ヒトは進化の過程でグロノラクトン酸化酵素(GLO)という物質が
欠損したことでその機能を失いましたが、
それも人類の進化には必要な過程だったのかも知れません。
最後には
天然ビタミンCと市販されているサプリメントの99%を占める
合成ビタミンCについても触れているので
ご自身やご家族の方の健康の参考にしてみてください。
1.ビタミンCとブドウ糖
ビタミンCとブドウ糖は化学構造が非常に似ています。
そして、体のなかでさまざまなところに届けてくれる
輸送体(トランスポーター)が同じという特徴があります。
進化
ビタミンCを合成するにはグルコースが必要です。
しかし脳の発達・栄養できるのはグルコースしかりません。
体内でビタミンCを合成するとグルコースが取られる為
脳へのグルコース供給量が減ります。
その為、ヒトは脳の発達を優先しビタミンCを体内で合成しなくなった
のではないかと言われています。
そして大きくなった脳にはより多くのグルコースを必要とします。
グルコースを脳の発達に全振りし,その代わりにビタミンC合成能力を失いました。
その方が脳の進化には有利だとヒトの成長過程で気づいたのだと思います。
他にも上記に加え、
ビタミンC含有量の多い果物類を容易に摂取することが出来たからとも言われています。
2.天然と合成ビタミンC
食事だけでなかなか1000mg以上のビタミンCを
摂取するのは難しいかも知れません。
そこで利用するのがサプリメントですが、
市販されているビタミンCを売りにしたサプリメントなどの
99%は合成ビタミンCです。
合成ビタミンC
合成ビタミンCはGMO(遺伝子組み換え作物)由来のコーンシロップ
を原料に合成されたものです。
合成と言われるとなんだか怪しい雰囲気はありますが、
結論からいうと天然でも合成でも全く同じ化学構造式をしています。
化学構造式が同じなので効果は同じだと言われていますが
どちらがおすすめなのかというと天然のビタミンCになります。
生体利用率
生体利用率とは
体内に摂取した量のうちどのくらいの割合のものが
体で利用されているのかというものです。
そしてそれは、合成よりも天然ビタミンCの高いことがわかっています。
自然界には、単体のビタミンCではなくバイオフラボノイドと結合
して存在しています。
よって過去から現在までの何万年とヒトはバイオフラボノイドとの
複合体をビタミンCとして摂取してきたのでその方が効率よく
体内で利用できるというわけです。
サプリメント
自然界に存在する食べ物から摂取する際は気にしなくても大丈夫ですが、
サプリメントなど人工物から摂取される際は、
下記の表記があるものを選ぶようにしてください。
・天然ビタミンC
・バイオフラボノイド配合
・with Rose hip
・with bioflavonoids
・Ratural Vitamin C
・Vitamin C Complex
天然のビタミンCが含まれるものは、
こういった表記で書かれていることが多いので参考にしてみて下さい。
豆知識
ギムネマ・ギムネバシルベスタ
このギムネマはインド原産のハーブの一種でダイエットなどに
サプリメントやハーブティーとして用いられます。
効果は、ギムネマの別名「糖を壊すもの」の名の通り
舌での甘さを感じにくくさせ体内での糖の吸収を抑えます。
その為、ダイエットや糖尿病の方にいいとされていますが、
今回ご紹介したビタミンCとの相性はあまり良くありません。
ギムネマは糖と同じくビタミンCの吸収も阻害してしまうからです。
ギムネマをお飲みになられている方は効果が切れる摂取後3−4時間後に
ビタミンCを摂ることをおすすめします。
まとめ
ビタミンCとブドウ糖は非常に似た化学式構造をしてるので、
体内での運び方も酷似しています。
そしてヒトは進化の過程でビタミンCを体外から摂取することを
選んで脳の発達を促し大きく発展を遂げてきました。
その為、ビタミンCの摂取は必須であり、
より良い摂り方は生体利用率の高い天然ビタミンCを摂ることです。
当院では【食養生】も大切な施術の一部として取り入れいます。
身体は食べたもので出来ており、
近年では洋食文化が盛んで本来の食生活から逸脱してきているように思います。
人それぞれ体質が違うように食事も取り方にも違いがあります。
脈診や腹診、症状からあなたに必要な食養生の提案やアドバイスもいたします。
食事はすぐに効果が現れるわけではありません継続することが
将来のあなたの身体に反映されます。
整体院-旬- 院長 植月