腰痛コルセットの注意すべき点と正しい付け方
東淀川区で唯一の自然派施術を心がけている
慢性腰痛専門 整体院 旬 院長の植月です!
腰痛のお悩みで患者さまからよくある質問が
「コルセットをつけたまま生活していいんですか?」
「つけていると安心するんですがずっとつけていてもいいんですか?」
などコルセットの装着の有無についての質問をよく受けます。
なので,このご質問のお答えする記事を書かせていただきます。
この記事で得られる情報
・コルセットの種類
・メリット
・デメリット
・つけてはいけない時
・必要な時
・正しい付け方
コルセットの種類
結論から言うと,
整体院 旬 ではコルセットの着用はおすすめしていません。
慢性痛にはコルセットは悪化をさせる要因の1つになります。
ただし,ぎっくり腰の場合の一定期間のみ
つけることが必要な時があります。
コルセットは大きく分けて2種類あります。
硬性コルセット
腰骨の圧迫骨折,側湾症や手術後の固定で用いられることが多く
金属やプラスチックといった素材の為,固定力が非常に強力です。
固定力が高い為,日常生活の動作・可動域はかなり制限されます。
軟性コルセット
コルセットと言えばこの軟性コルセットを思い浮かべる人が多いと思います。
「腰痛ベルト」とも呼ばれ薬局などで幅広く市販されており手に入りやすくなっています。
さまざまな種類がありますが,メッシュ素材で軽く設計されているものが多く
硬性コルセットと比べると固定力は劣りますが日常生活は過ごしやすいです。
コルセットの効果
メリット
1.可動域の制限
2.疼痛の緩和
3.安心感
お腹周りの筋肉の代わりとして使用します。
主な役割は,腹腔内圧を高め腰を安定・固定することにより
可動域を制限し無理な動きを減らすことで痛みの誘発を防ぎます。
デメリット
1.関節が硬くなる
2.腹筋群が弱くなる
3.痛みが慢性化する
コルセットの装着期間が長くなると強制的に関節の可動域が制限・固定さる為
股関節や腰周りの関節が硬くなります。
そして,腹部の筋肉の代わりに使用する為本来働かなくてはいけない筋肉の
活動量が極端に減り筋力が低下します。
つけてはいけない理由
以前,記事にしておりますので詳しくはご参照ください。
簡単にまとめますと,腰痛の最大の原因は股関節の硬さにあります。
腰は動く関節ではないですが股関節が硬くなることで
必要以上に動かざるえなくなり背骨の同士がぶつかり,
限界を超えた時痛みが発生します。
つまり,股関節の硬さが原因で腰痛の多くが引き起こされているにも
関わらずコルセットでさらに悪化させてしまっています。
他にも,腹筋群が弱まることで姿勢の維持もできなくなり
結果,コルセットがない状態では安定しなくなります。
慢性痛でコルセットをつけることは
治癒をさせるのではなく、腰痛の悪化または長引かせていることになります。
必要な時
ぎっくり腰などの急性腰痛には使用することはあります。
コルセットがなくては移動もままならないなど
痛みが強すぎる為、日常生活に大きな支障が出ます。
早急な痛みの緩和が必要になる為,その場合のみ使うことは仕方ありません。
ただし,痛みが悪化・慢性化しないようににするためにも
できる限り早くコルセットを外し動かせる様にしましょう。
コルセットの正しい付け方
ぎっくり腰でコルセットをつける必要がある時に気を付けて頂きたい
ポイントがあります。
・コルセットの上端がお臍の下
・真ん中が上前腸骨棘
・コルセットの下端が骨盤に半分はかかる
そして少しだけお腹を凹ませた状態で巻くことをお勧めします。
腰にだけでは巻く様にすると安定がせず,胃にも掛かるため圧迫する恐れがあります。
本来の効果を得るためにも正しい巻き方で行ってください。
まとめ
コルセットを使用するときは
「日常生活に支障が出るときだけ」と言うのを心がけてください。
コルセットを使用し固定している方が動きが制限され
痛くなるところまでいかないので一時的には楽かもしれません。
その場しのぎで防ぐのではなく
きちんと痛みが起こっている原因を取り除く必要があります。
なので,慢性腰痛の方にコルセットをして
痛みを誤魔化すという行為はおすすめしていません。
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