三叉神経痛とは
東淀川区で唯一の自然派施術を心がける
慢性腰痛専門 整体院 旬 院長の植月です。
顔や頭に突然の激痛を感じたことはありませんか?
✔︎片側の顔の激痛
✔︎ひたい・ほほ・あごにビリっとした痛み
✔︎洗顔・食事・会話・歯磨きなどで痛くなる
✔︎天候や季節,体調により痛くなる
これらが1つでも当てはまる場合
三叉神経痛かもしれません。
今回の記事ではあまり稀な病気であまり知られていませんが
非常に辛い症状である三叉神経痛についてお伝えします。
ー目次ー
・三叉神経の分布
・三叉神経痛が起こるメカニズム
・典型的三叉神経痛の診断
・鑑別疾患
・まとめ
三叉神経の分布
・三叉神経は第1枝,第2枝,第3枝の3本にわかれます。
・顔と頭部の前半分・後頭部の感覚は後頭神経が支配しています。
・第3枝は咀嚼筋などを支配する運動線維も含みます
三叉神経痛が起こるメカニズム
神経には周りからの影響を受けない様にする為
髄鞘と呼ばれるトンネルに囲まれており
これが破壊されることを脱髄と呼びます。
脱髄した神経は非常に敏感になっており軽い接触でも
痛みを感じるようになります。(異所性インパルス)
脱髄の原因は
異常な血管が神経を圧迫することで起こります。
その他には,腫瘍や先天性のもの脳梗塞などがあります。
三叉神経痛の分類
典型的三叉神経痛とそれ以外(有痛性三叉神経ニューロパチー)に分類
※国際頭痛分類第3版β版
典型的三叉神経痛は蛇行または血管により三叉神経根が
圧迫されることにより起こります。
原因
血管の圧迫・帯状疱疹・外傷など
※40歳未満ので両側性・持続する痛みの場合は
血管圧迫以外の可能性もあります。
典型的三叉神経痛の診断
A.BとCを満たす片側顔面痛発作が3回以上ある
B.1つ以上の三叉神経枝に生じ,三叉神経領域を超えて放散しない
C.痛みは以下のうち少なくとも3つの特徴を持つ
1.激痛
2.患側顔面への非侵害刺激により突然起こる
3.数分の1秒から2分続く発作性の痛みを繰り返す
4.電気ショックのような,ズキズキする,刺す様な,または鋭いと表現される性質の痛み
D.臨床的に明らかな神経障害はない
E.他の診断ではよりよく説明されない
※国際頭痛分類第3版β版
特別な検査は必要なく症状から判断することができます。
典型的なものは発作と発作の間は無症状ですが
その間も持続的に鈍痛などがある場合は他の原因も
調べることが大切です。
鑑別疾患
三叉神経痛と同じ様な痛みが起こるもので
何が原因で痛みが起こっているのかは鑑別しなければ
改善することはありません。
・偏頭痛などの頭痛
・歯痛
・脳腫瘍
・副鼻腔炎
・顎関節症
・顔面神経麻痺
・舌咽神経痛
特に三叉神経痛と間違われやすいのは
偏頭痛と歯痛になります。
その他に
三叉神経・自律神経性頭痛( TACs:Trigeminal autonomic cephalalgias)
という,極めて稀な病気ではあります。
「顔面痛」:目の奥や目の周りが強烈に痛む
「自律神経症状」:涙や鼻水など
この2つが同時に起こることを特徴した頭痛の総称で
自律神経症状を伴う為三叉神経痛とは別の病気と考えられています。
まとめ
めずらしい症状であり激痛を伴います。
しかし,知識をつければ恐ることもありません。
そして治らないわけでもありません。
さまざまな要因がありますが,
血管を圧迫するものは筋肉や関節の硬さや位置異常です。
しっかりと原因となる筋肉を判別し
血管の圧迫という原因を取り除くことで症状は改善します。
つらい症状でお悩みの方は一度当院へご相談ください。
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