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  • 2023/12/28
    食事・薬膳

    【糖尿病 食事】糖化対策!AGEsを阻害する成分

    糖化対策!AGEsを阻害する成分

    東淀川区淡路で唯一の自然派施術を心がける
    慢性腰痛専門 整体院  院長の植月です。

    AGEsシリーズ本日で最後の4回目です。

    前回まで、AGEsの仕組みや様々な病気に関与するお話し
    そしてAGEsが多く含まれる食材をご紹介しました。

    過去記事は下記リンクをご参照下さい。

    今回は、身体へのAGEsによる影響を最小限する
    AGEsを阻害する成分について
    文献からの引用を用いながらお話ししていきます。

    AGEsとは

    簡単な復習を最初にしておきます。

    AGEsとは終末糖化産物のことで、
    タンパク質が糖化してしまったものを指します。

    AGEsの最も厄介なところは
    代謝されずに長い間体内にとどまり
    身体の至る所のタンパク質を変性させます。

    タンパク質

    タンパク質というのは体の約20%を構成しています。

    筋肉や皮膚、内臓、髪、爪、歯や骨の主成分となるだけでなく
    運動や思考、泣く・笑う・怒るなどの情動にもかかわってきます。

    糖化したタンパク質は機能しなくなる為
    これら全ての機能が低下します。

    糖尿病・動脈硬化・腎不全・アルツハイマーなどの病気にもつながります。

    調理方法

    ⚪︎煮る
    ⚪︎蒸す
    ⚪︎湯がく

    この3つは極力AGEsの増加防ぐ効果があり、
    料理ではやはり日本食と呼ばれるものが多いです。

    △焼く
    △炒める
    ×揚げる
    高火力で火を通すとどうしてもできやすくなります。
    そして最もAGEsができる調理法が「揚げる」です。

    揚げ物を食べてはいけな訳ではなく、
    ご自身の体相談しながら食べてください。

    AGEsを阻害する成分

    そしてここからが本題である
    AGEsを阻害する成分についてです。

    1つ目【体内酵素】

    まず、一つ目の成分は
    ・フルクトシルリジンオキシターゼ
    ・フルクトースリジン3-ホスホキナーゼ
    ・フルクトサミン-3-キナーゼ(FN3K)
    ・フルクトサミン-3-キナーゼ関連タンパク質(FN3KRP)

    Arch Biochem Biophys. 2003 Nov 1;419(1):16-24
    Ann N Y Acad Aci. 2005 Jun;1043:824-36

    初めて聞いた・なんのこっちゃわからん!という方が
    ほとんどだとは思います。

    これらの特徴として
    【体内にある酵素】ということです。

    最低限、身体で防御する機能は持っています。

    最近の研究では現代人は全く体内の酵素では
    足りていないと言われています。

    2つ目【ビタミンC】

    その前に余談です。
    AGEsの量を低減させる調理法があります。

    肉をトマトジュース・お酢・レモン果汁などの
    酸性の成分に漬けてから調理すると
    AGEsを最大50%減らすことができます。

    ここに答えがありますが、
    AGEsを阻害する成分で最も重要なのが【ビタミンC】です。

    他にも
    ・α-リポ酸
    ・クルクミン
    ・レスベラトロール
    ・ケルセチン
    ・Nアセチルシステイン
    ・アスタキサンチン
    ・ビタミンE
    ・ベンフォチアミン
    ・ビタミンB6
    ・ナイアシン(B3)
    ・スルフォラファン
    ・カルノシン
    ・タウリン

    などなど挙げればたくさんありますが、
    最も効果が高いものは入手もしやすく安価な
    ビタミンCと言われています。

    ビタミンC

    ビタミンCは正式な物質名はL-アスコルビン酸と言い
    抗酸化強く酸化防止剤として多くの食材に添加物としても含まれます。

    効果効能(研究結果から)
    in vitro試験では、ビタミンC・ケルセチン・緑茶などの
    天然成分がAGEsを阻害することがわかった。
    BMC complement Altern Med.2016;16:381

    健常者18人、大学生7人、中年10人に
    4週間ビタミンCを1,000mgを摂取させた試験では、
    血清タンパク質の糖化が平均46.8%減少した。
    The Journal of Nutritional Biochemistry vol7,Issue12,Dec1996,659-663

    こうして結果も出ています。
    ビタミンCを取ったからといってすぐに良くなったという
    自覚症状はわからないとお思いますが、
    体の中の調整にいろんなところで活躍をしています。

    ビタミンCの多い食べ物

    ・パプリカ
    ・キャベツ
    ・ブロッコリー
    ・ミニトマト
    ・さつまいも
    ・キウイ
    ・いちご
    ・みかん

    食事で1,000mgのビタミンCを摂るのは
    難しいのでこれに関してはビタミンCのサプリメントを飲んでも
    良いと思います。

    そしてビタミンCの他に抗AGEsといして
    近年注目がされているのが【スルフォラファン】です。
    ビタミンCとスルフォラファンこの2つだけでも覚えておいて下さい。

     3つ目【スルフォラファン】

    ファイトケミカルと呼ばれる第7の栄養素で
    ブロッコリーやブロッコリースプラウトなどにたくさん含まれています。
    強力な抗酸化作用を持ちます。

    抗酸化作用

    AGEsが最も強く働く時は
    細胞膜にあるRAGEと呼ばれる受容体に結合した時に
    強い糖化作用を発揮します。

    スルフォラファンはこのAGEsがRAGE受容体に結合するのを
    防ぎ糖化を抑えます。

    最後に低AGEs食にすると

    心臓病や腎臓病のリスクが低下し
    インスリンの感受性が高まり糖尿病も改善する。
    Diabetes Metab Res Rev. May-Jun 2002;18(3):224-37
    健常者や肥満者・糖尿病・腎臓病の人が
    低AGEs食をすると、酸化ストレスと炎症マーカーが減少した。
    Proc Natl Acad Sci U S A.2002 Nov 26;99(24):15596-601

    という研究結果が報告されています。

    まとめ

    体内には元から糖化に対しての抵抗力を有しています。

    しかし、近年では食事からAGEsの摂取量が増加しており
    体内の酵素だけでは許容量をオーバーしています。

    食事から取れる強力な抗酸化作用と抗AGEsとして
    【ビタミンC】・【スルフォラファン】が特に有効です。

    当院では【食養生】も大切な施術の一部として取り入れいます。

    身体は食べたもので出来ており、
    近年では洋食文化が盛んで本来の食生活から逸脱してきているように思います。

    人それぞれ体質が違うように食事も取り方にも違いがあります。
    脈診や腹診、症状からあなたに必要な食養生の提案やアドバイスもいたします。

    食事はすぐに効果が現れるわけではありません継続することが
    将来のあなたの身体に反映されます。

    次回は、どういったものが体への害が少ないか、
    を交えながら老化を抑える食べると良いものなどをご紹介していきます。
    整体院-旬- 院長 植月

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